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胃カメラの検査でわかること

胃カメラは胃内視鏡検査、上部消化管内視鏡検査と呼ばれ、ポリープや胃がんの発見に優れている検査です。先端にカメラとライトが内蔵されたスコープを口や鼻から挿入し、食道や胃の内部を直接確認します。食道や胃のわずかな色の変化や凹凸などの細かい部分を調べることができます。

胃カメラでは以下のような病変を発見できます。

• 胃がん(早期)
• 胃潰瘍
• 急性胃炎
• 慢性胃炎
• 胃ポリープ
• 胃内部のピロリ菌の有無
• 食道がん
• 逆流性食道炎
• バレット食道
• 十二指腸潰瘍

胃カメラを受けるべき症状

以下の自覚症状がある方は、胃カメラの受診を検討しましょう。

• 胃の痛み、不快感
• 吐き気、嘔吐
• 吐血や下血
• 食欲低下
• 食後の胃もたれ
• 体重減少

厚生労働省では、50歳以上の方に胃がん検診を2年に1回受診することをすすめています。初期の胃がんは自覚症状を感じにくいため、自覚症状が出てからの受診では、病状が悪化している可能性も考えられます。上記のような症状が見られる方は早急に、自覚症状がない場合も50歳以上の方は定期的に胃カメラや人間ドックを受診しましょう。

胃カメラとバリウムの違い

食道、胃、十二指腸などの上部消化管を調べる検査として、バリウムと胃カメラがあります。

造影剤のバリウムと発泡剤（炭酸）を用いて胃を膨らませた後、様々な角度からX線を連続的に照射してレントゲン写真を撮影する検査です。バリウムでは、胃の形状やひだの状態を確認し、食道、胃、十二指腸の疾患の発見を主な目的とします。バリウムでは胃を膨らませますので辛いと感じる方も多く、また検査中にゲップをしてはいけません。ゲップをしてしまうと適切な検査ができなくなる可能性があります。検査後は下剤を服用し、バリウムを体内から排出します。

バリウムは胃カメラよりも費用が安く、検診車などで簡単に受診可能です。

一方胃カメラでは、カメラを挿入する際にのどに異物感や嘔吐反射が起こります。そのため、鼻からカメラ（経鼻胃カメラ）を挿入するケースも少なくありません。白黒画像のレントゲン写真から上部消化管の状態を把握するバリウムに比べ、カメラで上部消化管を直接観察できる胃カメラは、バリウムよりも精度の高い検査です。

精密に調べるには胃カメラがおすすめ

胃の検査にはバリウムと胃カメラがあり、より精密に調べるには胃カメラがおすすめです。バリウムで異常が発見された場合は、結局胃カメラを受ける必要があり、その分時間も費用もかかってしまいます。

一般的な人間ドックではバリウムか胃カメラのどちらかが実施されます。より検査の精度を上げるためには胃カメラを予約するとよいでしょう。